「幽霊文字」というものがある。
幽霊文字は心霊やオカルトの類ではなく、文字コード・漢字規格に紛れ込んだ不可解な字形の実例として起きた現実の出来事であり、デジタルである。
幽霊文字は、日本語の文字集合として定められた JIS漢字コード表(JIS X 0208など) に含まれている。なので、ちゃんと実在する文字である。
とはいえ、正確な出典が見つからなかったり、辞書に載っていなかったり、実際に使われた事例がなかったりと、なかなかどうして胡散臭い。
曰く、JIS漢字コード表を制作した際、試写や転写ミスが原因で紛れ込んだものであるそうだ。
なお、有名な幽霊文字には以下のようなものがある。
- 「墸」
- 「壥」
- 「妛」
- 「挧」
- 「暃」
- 「槞」
- 「袮」
- 「閠」
- 「蟐」
- 「駲」
- 「彁」
……読めない。
■ なぜ幽霊文字は残ったのか?
通常であれば、文字コードに含まれるべきではないはずの幽霊文字だが、いったん規格に含まれてしまうと 削除や修正は非常に難しいという問題があるらしい。
漢字コードはソフトウェアやOS、フォントなど多くのシステムに深く関わっており、修正すると互換性の問題やデータ崩れが起きかねないそうだ。
そのため、きっと今後も幽霊文字は幽霊文字として永久にネットの海で浮遊霊を続けていくものと思われる。
