今日、空気は胡乱で、歩道を歩く人々は微妙に速く、視界の端では揺れている、何かが、見える、見えた、揺れた、信号は赤になった瞬間に青になった。
青になった瞬間には誰もいない。
誰も。
時計の針は正しい時間を刻んでいる。正しすぎてもう動くのを止めてしまったみたいだ。
しかし、通りの店の照明はずれて点滅し、光は光り、影は影、時間の外側。
壁の落書きが変化している。一瞬、目を離すと文字は別の記号、記号、階段の上では影が長く、階下から足音、微かに、聞こえる。
聞こえている。
誰もいないはずなのに、いる、感覚だけが残る。
残っている。
胡乱とは、怪しくて疑わしいこと、不確実なこと、または乱雑な様子。
理由なく心がざわつくこと。
あちこちで見えない力が形を変え、時間と空間の境界は曖昧。
足音も、風も、すべてずれている、すべて、あなたの理解の外、時間の外側、逸脱する。
逸脱した。
日常は崩れ、開けば微妙にずれた世界。
胡乱は日常に紛れ込み、知らぬ間に、すべて、染めている。
歩道の端で影が揺れる、揺れ続ける影を見ながら、今日も私は胡乱に満ちた、日常を歩く、歩き続ける、終わらない、終わらないのだ。

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ああああ